エアロキャット・エアロドッグ

エアロキャット・エアロドッグは、吸入薬を犬猫の気管支・肺に直接届けるために、吸入器と併せて使用します。
患部に直接薬剤を届ける分、少ない投与量で済み、安全で、長期的な疾患管理に適します。

  1. フローインジケータ

    マスクが正しく装着され、密閉されているか、および呼吸回数を確認できます。

  2. 逆止弁

    薬剤が漏れるのを防ぎます。呼吸する力が弱い小型の犬猫の息も感知します。

  3. マスク

    動物の口の形に合うよう設計された柔らかいマスクで、動物の毛を巻き込まないように作られています。

  4. 静電気防止

    静電気により薬剤がチャンバーの内側に付着することを防ぐことで、薬剤の浪費を減らします。

吸入での投薬を行う理由

  • 少ない投与量で局所的に作用する。
  • 安全で、長期的な疾患管理に適している。
  • 全身性の副作用がない。
  • 投与が容易。

使用方法

  1. 吸入器のキャップを外し、吸入器を軽く振ります。
  2. 吸入器を接続部に取り付け、犬または猫の口元に、マスクを空気が漏れないように当てます。
  3. この時に、フローインジケータが犬猫側に倒れていることを確認し、吸入器に付いているボタンを押すことで、吸入薬を噴霧します。
  4. マスクを犬・猫の口元に当てたまま、フローインジケータの動きを確認し、7~10呼吸程度吸入薬を吸わせます。 

犬猫が吸入器の音に驚く場合、手順2と手順3の順序を入れ替えてみてください。

  • フローインジケータは 、マスクで適切に口元を塞ぎ、犬猫が呼吸をすることで動作します。呼吸数をカウント することができます。
  • 1 回につき 1 噴霧のみ投与 してください。
  • 最後に、湿った布等で口元の毛に付着した薬の残留物を拭き取ってください。

使用方法動画

訓練方法

  • まず慣れさせる

    落ち着いた場所で、ゆっくりエアロキャット・エアロドッグに慣れさせましょう。

  • 愛情

    投薬前、後に、撫でたり抱っこをしてあげましょう。

  • ご褒美

    投薬後にご褒美を与えるのも良いです。

訓練方法動画

洗浄方法

  1. スペーサーをバックピース(MDI接続部)、ボディ(本体)、アダプター(接合部)、マスクの4つに分解します。
  2. 中性洗剤を溶かしたぬるま湯に15分間浸け置きし、水でしっかり洗浄します。
  3. アダプター部分の水をよく切って、組み立てずに12時間自然乾燥させます。
  4. 乾いたら、製品を組み立ててから使用・保管してください。
  • お手入れは1週間に1度行ってください。頻繁に洗うと、内部が乾ききらずに使用に影響が出る場合があります。
  • 食器洗い機での洗浄はおやめください。
  • 犬や猫は嗅覚が非常に敏感です。塩素系の消毒液やアルコール、香りの強い洗剤を使用しますと吸入を嫌がることがあります。できるだけ匂いの残らない中性洗剤をご使用になり、必ず流水でしっかりすすいでください。
  • スポンジ等を使って内部をこすると、静電気防止加工に影響を与え、治療効果が弱くなる恐れがありますので避けてください。
  • 洗浄後、アダプター部分に水分や湿気が残っていると、フローインディケータがうまく動作しないことがあります。その場合、以下の方法をお試しください。
    • テーブル等に柔らかい布等を敷きます。アダプターのみを持ち、ボディ側を下にしてトントンと軽く打ち付けるようにして水滴を落とします。
    • 全て組み立てた状態で緑の接合部を下にしてテーブル等に立てて置きます。マスクの開口部に手のひらを当てて下方向に強く押しつけ、パッと放します。気圧の変化でつまりが取れます。
  • 使用にともない薬剤が内部に付着し白く曇ってくることがありますが、これは正常です。エアゾールの通り道に薬剤が蓄積し吸入効率が落ちてきますので、12か月に一度、新しいものに交換して下さい。
  • 吸入器(MDI)のクリーニングについては、吸入器の説明書を参考にして下さい。

マスクサイズの選択